介護事業者の倒産最多

2015年09月24日 00:46

介護事業者の倒産最多

先日、福祉用具プランナー研究ネットワーク代表の廣瀬氏が「少し過激な発言かもしれないけど…」と前置きしたうえで、
「2018年の介護保険法改正において、現在審議されている通りに、「福祉用具貸与・販売の支給対象から、要支援が外されれば福祉用具事業者はレンタルで1割、物販、住宅改修に至っては3割位は倒産するだろう。売上に至っては全額の2割近く減ると思う。
厚生労働省が提言する、介護要因の低い段階とする、要介護2までが、除外されればより影響は広がり、レンタル売上の4割、物販・住宅改修に至っては6割も売上が減少する可能性があり、事業経営は非常に難しくなって来る。恐らく半分の貸与事業者が2021年までに淘汰されると思う。」という見解を発表し物議をかもしました。

しかしながら、廣瀬氏の発言を裏付けるように、敬老の日に共同通信が発表した新聞記事では、今年度の介護後事業者の倒産は、過去最多を更新し、1月から8月までの8カ月で、今年をまだ3分の1を残して昨年の数字を上回ったとのことです。

いうまでもなく、介護保険サービスは、制度ビジネスに則って発展してきました。保険制度のお世話になろうがならまいが一定の負担額を強いられる。しかし、払ってさえいれば欲しいサービスやモノが掛る費用の1割で手に入れることが出来る。そんな“お得な”背景で育ってきた市場から、はしごが外される可能性が高くなってきました。今回、介護保険による利用単価が下げられ、景気の関係で働き手が確保できなくなるといった理由で、倒産件数が過去最多となったとなると。まったく、介護保険の恩恵を受けられないことから、最悪商いが奪われる状況になれば、廣瀬氏の見解もあながち大げさではないと考えます。

廣瀬氏はさらに、「利用者は今まで介護保険の恩恵を被るためには、ケアマネージャーや、福祉用具の専門家に依頼しなくてはならなかったが、給付が受けられなくなると云う事は、そのような余分な手続きや段取りに煩わされなくてもよくなることだとも言えます。世の中には、専門の教育や経験を積んだ福祉用具のスペシャリストの手を借りなくても、スーパーやホームセンターや100円均一の店で買える福祉用具の代替えになる一般品がたくさん並べられています。(しかも安い)。ある特定の障害をお持ちの方々で、高度な介護技術や、福祉用具の導入判断と技術が必要のないとする人たちは一般品や共用品にシフトする良いタイミングだと思う。そうすれば高機能な福祉用具や高度な技術と手厚い介護が必要な人だけにしっかり対応する事も出来る。今までを考えると経営としては非常に難しいが、日本の将来の為には必要な事ではないだろうか。。。」

移乗を受けて私は、我々のような福祉用具貸与販売事業者や住宅改修事業者は、更に限られた範囲で生き残りをかけて高度な技術の獲得に進むのか、今までの経験則から、手頃な価格で便利な一般品や日常の消耗品を提供していくのか、それとも、幅広く両方を提供できるカテゴリーキラー化を目指すのか、経営の分岐点が近づいてきたと思います。

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介護事業者の倒産最多 今年1~8月、55件 報酬減や人手不足響く

 介護サービス事業者の倒産件数(負債額1千万円以上)が、今年1~8月の8カ月で前年1年間を上回る55件に達したことが、20日までに信用調査会社の東京商工リサーチの調べで分かった。平成12年の介護保険制度開始から年間倒産件数の最多記録。介護報酬が4月に2・27%引き下げられたことや景気回復で他業種に人材が流れたことによる人手不足が主な要因で、高齢者が利用先の施設を変えなければならなくなったといった影響が出ている。
 高齢化が進み介護サービスは有望業種として新規参入が相次いでいるが、都市部では過当競争もみられるほか安易な投資や経営能力不足から行き詰まるケースが続出。同社の調査では25年と26年の倒産件数はいずれも過去最多の54件を記録したが、今年はさらに増え、年間で80件を上回る勢いだ。小規模事業者のケースが増えており、55件のうち従業員5人未満が37件と約7割。5年以内の設立が過半数で、新規参入組が目立つ。
サービス種別では、報酬が大幅に引き下げられた影響から、通所・短期入所が23年と最多で、訪問介護が21件と続く。報酬改定を見込んで早々に撤退を決めた事業所も多かったと見受けられる。
都道府県別では、大阪府が10件と最も多く、愛知県・北海道が4件、兵庫県が3件でそれに続いた。8月からの自己負担額2割への引き上げも、倒産件数に拍車をかける要因になるとみられている。(2015.9.20)
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