高校生侮りがたし②

2014年12月04日 00:03

高校生侮りがたし②

11月6日のブログでも、秀逸な高校生の紹介をしましたが、今回もその手の話。
高校生侮りがたし① http://kaigoyuzuriha.blog44.fc2.com/blog-entry-1733.html

今年で12回目の開催を数える、日本福祉大学主催の「高校生福祉文化賞エッセイコンテスト」という催しがあります。
毎年、興味深い内容が拾い上げられて、エッセイとしてまとめ上げられ紹介されています。
今年もたくさんの素晴らしい作品が受賞されました。
福祉としても視点が求められることと、共同主催月分 朝日新聞社であることから、少々偏った主張が感じられる嫌いはあるが、高校生という年齢と置かれた環境からも、リベラルチックになるのは致し方ないと思います。
アタシも当時は、自由だの権利だの協同だのに憧れてそれらしい言葉を振り回して大人の失笑をかっていました(赤面)
さてそんな中でも、今回は今をときめく人気作家の百田尚樹氏の『永遠の0(えいえんのゼロ)』について述べられたエッセイ[感想文??]が目を引いたのでご紹介したいと思います。

永遠にゼロ   盈進高等学校 二年 川上 明莉

多くが「感動した」と言う。私はすっきりしない。本のタイトルは『永遠の0』。
 「急降下の直前、三人の搭乗員は私に向かって笑顔で敬礼しました」「彼らの笑顔はすがすがしいものでした。死にいく人間の顔とは思えませんでした」(『永遠の0』/百田尚樹/講談社文庫/2009年/85頁)。私は瞬間的にその後のことを想像した。極限の恐怖ってどんな感覚なのだろう。遺体は無残で、海をさまよったのではないか。敵艦にも死者がいただろうに。家族や生き残った仲間はその死をどんな思いで受け止め、どのような葛藤のなかで生活してきたのか・・・だが、この本にはわずかな記述しかない。
 特攻隊員の遺書を三○編ほど読んだ。圧倒的に両親や家族に心を寄せている。「お父さん、お母さん、大変お世話になりました。もう思い残すことはありません」(『知覧特別攻撃隊』/村永薫編/ジャプランブックス/1989年/52頁)。胸がつまり、涙があふれた。ただ、本当にそうなのだろうかと、悩んだ。
 「そんな時代だった」のである。でも、「そんな時代にしてはならない」と私は思う。
 『永遠の0』。「ゼロ」は、「絶対的」という意味であろうと、私は理解する。すなわち、大日本帝国が誇った零戦の「ゼロ」に音を重ね、米軍戦艦に「十死零生」(絶対に死ぬという意味)で体当たりした特攻隊の方々の(絶対的な)無償の愛をテーマにしたのだと思う。
 本はよく売れ、映画もヒットした。私はその状況と、ヘイトスピーチなどの排外的社会現象や集団的自衛権をめぐる政治は無関係ではないと思う。現代社会は戦後六九年にして、凄惨な死を忘れ、単純で美しいものにあこがれているのかもしれない。であるなら、現在はもはや戦後ではなく、すでに「戦前」ではないだろうか。
 太平洋戦争におけるアジア各国への加害も含め、亡くなった尊い命の犠牲の上に、私たちは平和憲法を手にし、現在の日常が成り立っている。
 「戦争を永久に放棄する」。私はこの永遠の誓いに勇気づけられ、誇りを感じる。しかし今、私たちがこれを放棄するなら、あの尊い命の犠牲は「永遠にゼロ」となろう。

読まれた感想は人それぞれでありましょうが、私が目を引かれたのは、
「現在はもはや戦後ではなく、すでに「戦前」ではないだろうか。」の一文です。
彼が言うとおり、排外的社会現象や集団的自衛権をめぐる政治は無関係ではないと私も思います。
更に彼が言うとおり、『戦争を永久に放棄する』ことができるよう我々大人は早急に知恵を絞って、策を練らねばならないと痛烈に感じています。
白旗を掲げて相手の言いなりになって降参すれば、争わずに済みますが恐らくは身も心も蹂躙されとても不利益な立場に立たされることになるでしょう。主張をあきらめ相手の要望に侵されることを選ぶのではなく、争わずに自らの主張を貫き通し、相手の要求を諦めさせることはとても難しい。それは、今通常に営まれている社会においても同じことです。私は半世紀生きてきましたが、物心ついて以降ずっと、そのような状態になったことは1度としてありません。対話による平和的譲歩が実現することを祈ってやみません。なぜなら、今はきな臭い空気が充満している一触即発の危険がちらちら見える「戦前」なのだから。。。。
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