深刻さ増す刑務所内の高齢化。刑務官には「ヘルパー」としての負担ものしかかる

2014年09月03日 17:32

深刻さ増す刑務所内の高齢化。刑務官には「ヘルパー」としての負担ものしかかる

 全国の刑務所で、入所者の高齢化が進んでいるそうで、署員には刑の執行に加えて、入所者の介護という新たな業務が持ち上がっているとのことです。再犯者の割合も深刻で、身寄りのない高齢者が刑務所に舞い戻る悪循環が生じ、“塀の中”は、さながら福祉施設の様相を呈しているという記事がありました。

 通路の端っこに、机といすを並べただけの簡素なスペースがある。動く人の手はしわ深く、ぷるぷると指先が震えている。車いすも目立つ。最高齢は89歳だという。

 神戸刑務所(兵庫県明石市)に設けられた「高齢者工場」では、ふだん寝起きする居室棟の中に「工場」があり、65歳以上の受刑者が紙袋にひもをつけたり、ヘアピンをケースに詰めたりという、力を必要としない、簡単な作業を課しています。
居室等の中に工場がある理由は、足腰が不自由な入所者に配慮して、移動の労を省くためだそうです。工場の定員は36人。しかし、ひっきりなしに「空きはないか」との問い合わせがあるそうです。

 担当の刑務官は「高齢者はいつ体調が変わるか分からない。常に緊張感を持っている」と話す。顔色は大丈夫か。食事を残していなかったかなど、まるでヘルパーのような気遣いが欠かせないと言う。受刑者の紙おむつを片付けるのも、刑務官の仕事の一つになっているそうです。

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指導を受け、体操する高齢の受刑者たち。こうした高齢受刑者へのケアも欠かせないという

 25年11月末時点、同刑務所の入所者のうち65歳以上の割合は11・9%。全体の平均年齢は48歳で、わずか3年で3歳近く上がった。21年からは転倒予防のための柔軟体操など高齢者専門のプログラムも取り入れている。
高齢者工場にも出られず、病棟で介護を受ける入所者も8人いる。食事を口に運んで食べさせ、着替えを手伝うのも刑務官。「本来の職務以外にこうした負担がどんどん増えている。このまま高齢化が進むとどうなるのか不安だ」とある職員は漏らした。
25年の犯罪白書によると、全入所者2万4780人のうち65歳以上は2192人(8・8%)で前年より164人増えた。5年と比較すると5倍以上に増加している。
女子刑務所ではさらに高齢化が顕著で、全入所者(2225人)に占める高齢者の割合は12・8%(285人)。5年の26人から10倍以上に達している。
一方、24年に検挙された人のうち、再犯の割合は45・3%で過去最悪。刑務所の入所者で2度目以上の人の割合(再入者率)も58・5%で9年連続で増加した。高齢者の再入者率はさらに高く、73・4%に及んでいる。
法務省は「出所しても行き場のない高齢者が、軽微な犯罪を起こして刑務所に戻るケースが多い。社会復帰の環境づくりが急務だ」としている。

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