ヤングケアラーという言葉を知っていますか

2014年05月23日 00:43

ヤングケアラーという言葉を知っていますか

病気や障害のある家族のケアを担っている18歳以下の子どもを「ヤングケアラー」と呼ぶそうです。彼らの中には、学校と介護の両立や、同世代の友達からの孤立といったことに悩む子もいるそうです。また将来にわたる問題としては、職業選択や人生の機会が制限されるケースもあると思われます。
公式な調査が行われていないので、正確には把握できていないが、成蹊大の渋谷智子専任講師が、医療ソーシヤルワーカーらにアンケートしたところ、「18歳以下の子どもが病気や障害のある家族のケアを担っている事例がある」と答えた人が35%にもおよび、中には「外部のサポートがまつたくない状態だった子どももいた」との回答もあったそうです。
このアンケート結果によると「家事」や「きょうだいの世話」のほか、「情緒面のサポート」、「請求書の支払い、病院ヘの付き添い、通訳」などを担っているようです。中には、家計の管理や、夜中の介護など子どもには重すぎる役割を担っている場合もあったといいます。
日本には、このようなヤングケアラーヘの支援制度はなく、「その子どもが置かれている実情を理解して、使える制度をきちんと説明してくれる大人が必要だ。」という意見もあります。
諸外国に目を移すと、ヤングケアラーヘの支援が進んでいるのは英国と言われています。ある調査では、英国のヤングケアラーは70万人に上るという薮宇もあるそうです。
英国の「子ども協会」という団体では、20年ぐらい前からヤングケアラーの支援が始まったそうで、ヤングケアラーが集い、自分の気持ちを語れる場をつくったり、年に1度、子どもたちが家庭を離れて楽しめるフェステイバルを開いたりしているといいます。さらにヤングケアラーが勉強と介護を両立できるよう、学校に働き掛けて担当の先生を交えて話ができる場を作ったり、子どもが地域とつながりを持てるようなサポートもしているそうです。ヤングケアラー支援の活動は、欧米やアフリカにも広がってきているといいます。
日本においては、まずヤングケアラーの存在を把握することが必要とおもわれます。英国の子ども協会の担当者によると、障害の専門家や医師、訪問看護師や教師といった大人たちがヤングケアラーの存在に気付ける可能性があるはずだといいます。
ヤングケアラーやその家族をサポートすることは、当然今の老人介護や障害者支援を取り巻く環境はもちろん、加えて学校や子供育成会なども含めたより進んだ包括的な機関の連携が必要になると思います。

英国の「子ども協会」によると、英国では介護を必要とする人ヘの十分な公的ケアの提供がないため、ヤングケアラーが多いと考えられるそうです。また介護が必要な家族がいる、あるいは自分がヤングケアラーであるという状態を、本人が否定的に捉え、社会的なサポートを求めない場合もあるそうです。

増える「ヤングケアラー」  10代・20代が介護

2014年3月5日東京新聞(三浦耕喜)

国が高齢者介護の場を施設から在宅へ移そうとする中、家族の負担が増している。
家族の形態も変化しており、十代や二十代の若者が介護の担い手となる「ヤングケアラー」の問題が浮かび上がってきた。
平成26年2月23日、介護の担い手を支援する一般社団法人「日本ケアラー連盟」の主催で、シンポジウム「介護を担う子どもたち」が都内で開かれた。この中で、成蹊大学の渋谷智子講師は、若者による介護が増えている兆候を指摘した。
渋谷氏が注目したのは、2013年に東京都医療社会事業協会が行った会員アンケート。四百二人の回答のうち、35・3%が「十八歳以下の子どもが家族のケアをしていると感じた事例がある」と答えた。
この背景には、少子高齢化と並行して家族の在り方が変わったことがある。家族の層が薄くなり、孫の手を借りなければ介護ができない家族もある。
渋谷氏は「祖父母だけでなく、障害や病気を持つ親のケアをする子もいる。重過ぎる役割を抱え、自分は家にいなければいけないと進学や就職をあきらめる子もいる」と言う。
シンポジウムでは、英国での取り組みも紹介された。市民団体「子ども協会包摂プロジェクト」は、2000年から介護を担う子どもたちが集う「ヤングケアラーフェスティバル」を毎年開くなど、社会に問題提起してきた。
支援の第一歩は、介護を担う子どもを見つけ出すこと。把握できれば、公的サービスを選ぶ上でも、子どもの負担が軽くなる方法を考えることができる。
英国ではプロジェクトの働き掛けで、介護の必要な人に、子どもが介護に関わっているかどうか尋ねる考え方が拡大。子どもへの配慮を法律で義務付けようとの動きもある。
英国政府も調査に乗り出し、2011年の調査で、子ども人口の2%に当たる約17万人がヤングケアラーとされた。一方、別の機関では同8%との調査もあり、実態把握の難しさも表れている。
日本では調査すら着手されていない。まずは問題を広く知ってもらうため、同連盟はホームページ上に専用サイトを開設している。
 仙台市太白区の秋保秀樹さん(25)は、十六歳から六年間、祖母の介護をした元ヤングケアラーだ。
祖母が認知症を発症したのは、秋保さんが高校二年生の時。研究者になりたいと進学を目指していた。「母と祖母の三人暮らし。家計は働く母にかかり、昼間は自分がみるしかなかった」と秋保さん。祖母は夜中も騒ぎ、世話に追われた。
遅刻が多くなり、三年生を待たずに休学、やがて退学した。「相談できる友人はだれもいなかった」と秋保さん。同級生と比べるとつらい気持ちになり、休学を決意したその日に携帯電話の番号もメールアドレスも変えて連絡を絶った。
その後は昼は介護、夜はアルバイトの生活。それもままならなくなり、最後の一年は介護に専念した。最終的に祖母は施設に入り、三年前に亡くなった。「目の前の現実に追われ、自分には助けが必要だということすら思い付かなかった」と秋保さんは振り返る。
その経験から、秋保さんは今年二月、「わかものケアラーの会」という介護を担う人向けの情報をネットで発信する会を立ち上げ、勉強会を始めた。秋保さんは「あちこちでたくさんのヤングケアラーが孤立し、一人で悩みを抱えてつぶされつつあるのだと思う。そういう人たちをつなげていきたい」と話している。
スポンサーサイト

ブログランキングに参加してます☆今日も ポチっとお願いします♪
にほんブログ村 介護ブログ 福祉・介護用品へ


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://kaigoyuzuriha.blog44.fc2.com/tb.php/1614-61497b72
    この記事へのトラックバック


    最新記事