介護保険見直し 進む「軽度切り」(東京新聞)

2013年09月04日 00:23

介護保険見直し 進む「軽度切り」(東京新聞)

軽介護者と言われる、要支援1,2に該当する被保険者は、介護保険助成を受けられなくしようとする動きに加えて、今度は、年収がおよそ300万円を超える世帯で二割へ引き上げる方向で検討に入ったとの報が耳に届きました。
要支援者を保険制度から外して得られる財源は、介護保険支給総額7兆2億円の約6%に満たないと言われています。それを見据えての2割負担でありましょうが、これは全国で数十万人に上るのではないだろうか。
取るだけ取って、出来ないことが増えるのであれば、これはもはや保険制度ではなく税金の徴収に似てくと、思ったりするのですが。。。

介護保険見直し 進む「軽度切り」
2013年8月28日(東京新聞)
介護予防を国の制度から切り離す議論が進んでいる。21日に閣議決定した社会保障制度改革プログラム法案骨子では、2015年度をめどに軽度の予防段階とされる「要支援」を保険対象から外す方針が示された。現場では「軽度切り」はすでに進行。国の掲げる「予防重視」の看板は色あせる。 (三浦耕喜)
 岐阜県各務原市の男性(76)は、介護保険では電動車いすを使えないことが規則だと知ると、ため息をついた。
 足腰が弱った男性は車の運転を断念。このままでは家に引きこもって、ますます足腰が弱るからと、介護保険を申請して電動車いすを借りようとした。買えば数十万円だが、介護保険でレンタルすれば、月々一割の自己負担は2500円ほどだ。
 審査の結果は一番軽い要支援1。だが、2006年の制度改革で、介護予防に重点を置く要支援1、2と、介護が必要でも程度の軽い要介護1では、電動車いすは原則使えなくなっていた。
 「ほとんど寝たきりにならないと使わせないのでは、予防の意味がない」と男性。現在、医師の所見などで例外的に認められる手続きをしている。
 2006年以降の制度改革で、国は「予防重視」を掲げた。だが、実際は「サービスに頼りすぎると体の機能を衰えさせる」として、要支援など軽度者を対象にしたサービスの切り下げが先行した。
 影響が大きかったのは上体部分が起き上がる介護ベッド(特殊寝台)。立ち歩きはできても、自力で体を起こすことが難しい高齢者も少なくない。だが、20万人以上がサービス打ち切りに直面した。
 徘徊(はいかい)感知器も、認知症であっても歩き回れる高齢者にこそ必要なもの。だが、自力で立つのが難しくなるレベルの要介護2以上でなければ原則使えなくなった。
 ホームヘルプによる生活援助も、2012年から時間区分が60分から45分になり、利用時間が短縮された。サービス全体の利用限度額も要支援は2~3割削減された。

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◆市町村への移管 地域格差拡大も

 今回の議論は、切り下げの進む要支援について、さらに国の制度から切り離し、市町村の判断に基づく事業に移すものだ。逼迫(ひっぱく)する社会保障費全体を見直す事情はあるとはいえ、介護で予防重視を掲げた国が、予防から手を引こうとしている。
 東京都昭島市の保健・福祉・医療関係者らでつくる「あきしま地域福祉ネットワーク」の石田英一郎会長は「権限を市町村に委ねれば、サービスの地域格差が広がるだろう。介護予防が手薄になれば、重度化が進み、結果として介護給付費が増える可能性もある。利用者、事業者、市町村が振り回されるだけなのでは」と話す。
 介護保険政策をウオッチする市民福祉情報オフィス・ハスカップ主宰の小竹雅子さんは「遠距離介護も要支援サービスがあることで成立している。介護が理由の離職者が年十万人いる中、要支援へのサービスが縮小すれば、四十代、五十代の雇用に響く」と指摘。
 「要支援の費用は介護サービス全体の5%ほどだが、対象者は介護認定者総数の四分の一の150万人を占める。これだけの人々を切ることで生じる制度不信のダメージは大きい」と話している。

今回、サービス縮小の槍玉にあげられている筆頭は、訪問介護、通所介護だと言われています。例えば訪問介護では掃除が利用者の自力での達成を妨げるとされ、通所介護では、単なる慰安の集まりであれば、介護でなくても良いという趣旨の発言がなされたと記憶しています。
2割に引き上げられようが、地方自治に移行されようが、支払っている介護保険料とバランスが取れていれば納得もいくのでありましょうが、2006年の“介護ベッドの貸しはがし”や“車いすの使用制限”などのように、使えていたサービスが使えなくなるような結末は避けてほしいと思います。
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