生きていることが奇跡、働ける喜び実感

2012年01月06日 11:17

昨日の神戸新聞に、友人の頑張りが掲載されたので紹介したいと思います。
記事を読んでいただければわかるのですが、彼女は事故によって脳に傷を負い障害が残りました。今回、彼女が公にカミングアウトしたことで私は、これから先も彼女が介護現場に身を置きリスクを負いながらも生きぬいて行こうという覚悟を示したように感じました。
彼女とは、弊社のゼネラルアドバイザーである神戸常盤大学の柳本有二教授を介して年に2.3回食事で席を同じくする程度の仲ですが、知り合って2年ぐらいになると思います。上品で穏やかな女性で、話していてもそのような重大な障害があるようには感じられません。それは、彼女が努力していることを意味することで、いつも感心しています。




生きていることが奇跡、働ける喜び実感
~事故で脳に障害、周りに支えられ~

平成24年1月5日(木)
神戸新聞<朝刊>11ページくらし面
特集:本当の幸い2

助手席に迫る中央分離帯。制御不能の車内で体が激しく揺すぶられたところで、不意に記憶が途切れた。意識が戻ったのは3週間後、病院のベッドの上だった。
山中ひろみさん=宍粟市=は、神戸から2000年、友人と車で実家のある山崎町(当時)に向かう途中、事故に遭った。頭を強く打ち「意識不明で搬送。2度も危篤状態に陥った。
8カ月の入院で、当時勤めていた会社は辞めざるを得なかった。ヘルバーの支援を受けながら自宅療養が始まったが、体には異変が起きていた。
言われたことを忘れてしまう。道順や人の顔がすぐに思い出せない。複数の友人と話している場で、誰の話を聞けばいいか分からず混乱する。主治医から「高次脳機能障害」と診断された時、事故から2年がたっていた。
けがや病気で脳が傷つき言葉や感情、行動などに影響が出る高次脳機能障害。損傷の程度や場所で症状はさまざま。右脳が損傷した山中さんは、外見上は健康に見えるが、直近の記憶を保つことが難しく、理解力も低下した。完治は望めないという。
「事故が起きる前の自分に戻れれば」。せんないとは分かっていても、願わずにはいられない。将来ヘの不安や障害が理解されないことヘのいらだち。それでも自暴自棄になりきれなかったのは、家族や友人らの支えがあったからだ。
「自分の役割を見つけたい」。リハビリしながら専門学校に通い、2級建築士やヘルバーの資格を得た。比較的障害が影響しにくいヘルバーの仕事を選び、05年からは認知症高齢者のグループホームで働く。

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施設の高齢者と談笑する山中ひろみさん。
積極的にスキンシップを図っている。(撮影・斎藤雅志)


山中さんはこげ茶色のウエストポーチを身に着けている。中には、その日やるべき仕事を書き込んだメモが入っており、合間に何度も読み返す。
前日までに、時系列に書き込んでいく。電話する相手、番号、伝える内容。特別な対応が必要な入所者の名前と具体的な方法など。間違って綴り返さないよう、済んだ仕事の部分は破り捨てる。
働き始めた当初、気持ちばかりがせいて失敗を繰り返した。「完璧なんて無理。できることをしよう」。そう考えることで、肩の荷が下りた。メモを持ち始めたのはこのころからだ。
長期の入院中、つらい治療やリハビリを励ましてくれたのは、家族や友人、病院のスタッフだった。話を闘いてもらうことで、気持ちが前向きになれた。だから、今は支える側としてできる限りをしよう。そう考える。
「障害者や高齢者が住み続けられる地域を作ろう」。山中さんや職員らの発案で、グループホームのホールを週に1度開放し、食事会イベン卜などを開く試みが始まった。東日本大震災の際は義援金を呼び掛けた。
「人が生きていることこそが奇跡。事故に遭ってそう思うようになった。だから被災地の人もあきらめないでほしい」.
今の自分になにかできるだろう。もう事故以前を思うことはない。

(吹田伸)

公的機関などの協力必要
兵庫労働局の山下修司地方障害者雇用担当官のはなし
高次脳機能障害や発達障害など「その他障害」に区分される人の就職件数は、昨年4~10月で25件。毎年増えているものの求人数が依然不足している。障害の内容が正確に理解されないなど、受け入れ側の経験値が足りない。自立のために、長く働けるよう、公的機関や支援団体などの協力が欠かせない。
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コメント

  1. 新聞記者 | URL | SFo5/nok

    Re:生きていることが奇跡、働ける喜び実感

    吹田伸はこんな記事も書いている
    http://blogs.yahoo.co.jp/kobejinken/35194188.html

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